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2022年5月13日 (金)

ウサギさんの避妊手術について

当院では女の子のウサギさんには5歳までの避妊手術をおすすめしております。

 避妊手術をしていないウサギさんは5歳の時点で50~80%近くが子宮の癌になってしまうといわれています。ウサギは自然界では食べられる動物(被捕食動物)のため、子孫をたくさん残そうとします。そのため、たくさん出産をするために発情ホルモンがたくさん出て子宮を刺激します。妊娠・出産をしないと子宮の慢性の炎症となり、ひいては子宮腺癌となってしまうのです。

子宮腺癌の症例の多くは3~4歳以上のウサギさんが尿に血が混じると言うことでいらっしゃいます。もし癌が子宮限局ならば避妊手術で完治はします。しかし腺癌の最も怖いところは転移です。転移は主に肺におこり、転移をしてしまうと治すことができません。また、ホルモン異常から病的に骨折を起こしやすくなります。5歳以上のウサギさんが通常生活で突然骨折をおこしてくる場合、その原因が子宮腺癌で、治癒は困難です。発症してから手術というのは相当のリスクがあることをご理解ください。

実際に3歳をすぎた子の避妊手術では慢性炎症、前がん状態になった子宮が摘出される子が多くいます。
その一方で、若い子でも同様に子宮炎症からの出血が起こることがあります。癌では無いのですが出血が大量にでて急激に症状が進むことがありますので若い子の子宮からの出血は特に注意が必要です。

これらの予防は若い時期(できれば3歳まで)の避妊手術となります。

 

 ウサギの麻酔については犬猫よりも麻酔のリスクがあると言われております。この点がご心配な飼い主さんもいらっしゃるかと思います。一度健診にてご相談いただければと思います。

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写真はスタッフのウサギさん。避妊手術をうけました。
このスタッフが作った避妊手術の本を是非ごらん下さい。

 

 

2018年9月10日 (月)

発情・予防の治療について

発情は年に2回ほど強くなる時期があります。12月~4月の時期が最も強く出る時期ですが、もう一回が夏の終わり(秋)です。暑さが一段落して涼しくなってきたときになります。2023年10月の時点ですでに卵つまりなどの症例が来院されています。

 

 鳥さんが産卵するのは当たり前と思われている方も多いと思いますが、人間のお産を思い返してみてください。現在は医療の進歩が有り、普通のことですが、その昔は命を落とす方もたくさんいらっしゃいました。現在であっても100%安全と言うことではありません。

 つまり産卵は危険を伴う物なのです。そして飼育下においては、知らず知らずのうちに産卵を助長してしまっているのです。そのため、慢性の産卵や異常産卵が起こってしまうケースが多く見られるのです。重度に進行すると生命に関わることも多く見受けられます。

 

発情予防の治療は内科療法、環境、食事管理等によりおこなっていきます。どの治療法が必要かは鳥さんそれぞれによってかわります。風邪の治療などと違ってお薬を飲んで治ったらおしまいというものではなく、つきあっていくものだという認識も持ってください。

産卵をしていないので大丈夫だとおもって、投薬・検診を自己判断でやめられている方もいらっしゃいます。しかし卵管などの疾患が進行し、内科療法では対応できない状態になってしまうケースが多く見受けられます。投薬途中の場合は発情が収まっていない可能性が高いため、自己判断での休薬はおすすめできません。飼い主さんがわからない状態で病態の進行の可能性がありますので継続されるのをお勧めいたします。


また、休薬をされている場合も定期検診をされることを強く推奨いたします。

 

 

 

産卵に伴うトラブルの例

 

・卵詰まり:卵が詰まってしまって出ない状態です。便や尿も出ず、痛みも伴い、状態は急激に悪化します。

 

・卵管脱:卵詰まりや産卵直後に認められます。肛門から反転した卵管が出てきてしまっている状態です。多くが痛みにより自分で咬んでしまい、出血、炎症を起こしています。急激に状態が悪化します。

 

・卵墜:卵管になければいけない卵が腹腔内に落ちてしまっている状態です。手術で取り除かない限り卵がでることがありません。

 

・ヘルニア:発情に伴っておなかの一部が出っ張ってしまう状態です。初期の段階は無症状です。ヘルニアの中に腸管が入り込んで癒着、狭窄を起こし、腸閉塞を起こすと急激に状態が悪化します。初期の段階での治療が重要です。

 

・卵管炎:卵管内の卵材(卵の材料)、卵詰まり・卵管脱にともなう卵管の炎症

 

・卵墜性腹膜炎:卵墜に伴う腹膜炎です。

・卵管蓄卵材症:卵の材料が卵管の中に蓄積しておなかが大きくなり、卵墜性腹膜炎や卵管炎を伴う状況です。

 

以上を踏まえてご家族の皆さんにお願いがあります。

 

産卵をしていること自体がすぐ異常と言うことではありませんが、もし現在産卵をしているのであればお早めにご相談ください。発情、産卵を予防するもしくはサポートをすることにより、多くの病気は予防ができます

 

症状が進んでからでは治療が困難になるケースも少なくありません。是非発情・産卵に伴うトラブルの予防をしましょう。

 

 

 

こんなことが当てはまればお早めに診察を受けて下さい

 

・定期的に産卵が続いている

 

・産卵の前後で調子が悪い

 

・文鳥で産卵前後からびっこが認められる

 

・おなかの一部が出っ張っている

 

・産卵を以前していたが、おなかがだんだん大きくなってきた

 

・産卵した卵がやわらかい。非対称な形。小さい。血液が付着していた。

 

・尿や便に血液が混じる

 

・おしりから赤い物がぶら下がっている

 

 
下に行くほど緊急性が高くなります。様子を見ず、早急に病院にて診察を受けて下さい。

 

鳥の発情は冬は1月~4月くらいまでがピークです。この期間を安全に過ごすためにもこまめな検診と発情予防をしていきましょう。

2015年1月10日 (土)

フェレットとインフルエンザについて

フェレットは人のインフルエンザに感受性があり、インフルエンザの実験動物として研究に使われています。
 
 ですので、フェレットは人のインフルエンザにかかります。
 
 フェレットは電車に乗ったり、学校に行くことは無いので、インフルエンザにかかるとすると、ご家族からの感染になります。
人間のインフルエンザ同様、食欲不振、くしゃみ、鼻水、目やに、咳、気管支炎、下痢、脱水、発熱という症状が出ます。
 
 現在、埼玉県はインフルエンザ流行の警報が発令されています。(2014年1月10日現在)
 
 もし、ご家族にインフルエンザにかかられた人が居る場合は別の部屋にしたり、手を洗ってからフェレットに触るようにしてあげましょう。
 
もし体調に異常が認められる際には様子を見ないでお早めにご来院ください。

2013年2月18日 (月)

発情・産卵について

そろそろ発情シーズン(1-4月)になり、産卵トラブルでいらっしゃる方が目立ってきましたので、上の方に記事を移動しました。

毎年12月から4月にかけて産卵トラブルでいらっしゃるケースが多く見受けられます。特に今年は例年になく産卵トラブルが多くいらっしゃっております。

鳥が産卵するのは当たり前と思われている方も多いと思いますが、人間のお産を思い返してみてください。現在は医療の進歩が有り、普通のことですが、その昔は命を落とす方もたくさんいらっしゃいました。現在であっても100%安全と言うことではありません。

つまり産卵は危険を伴う物なのです。そして飼育下においては、知らず知らずのうちに産卵を助長してしまっているのです。そのため、慢性の産卵や異常産卵が起こってしまうケースが多く見られるのです。

 重度に進行すると手術をしなければならない場合や最悪命を落としてしまうこともあります。

 

産卵に伴うトラブルの例

・卵詰まり:卵が詰まってしまって出ない状態です。便や尿も出ず、痛みも伴い、状態は急激に悪化します。

・卵管脱:卵詰まりや産卵直後に認められます。肛門から反転した卵管が出てきてしまっている状態です。多くが痛みにより自分で咬んでしまい、出血、炎症を起こしています。急激に状態が悪化します。

・卵墜:卵管になければいけない卵が腹腔内に落ちてしまっている状態です。手術で取り除かない限り卵がでることがありません。

・ヘルニア:発情に伴っておなかの一部が出っ張ってしまう状態です。初期の段階は無症状です。ヘルニアの中に腸管が入り込んで癒着、狭窄を起こし、腸閉塞を起こすと急激に状態が悪化します。初期の段階での治療が重要です。

・卵管炎:卵管内の卵材(卵の材料)、卵詰まり・卵管脱にともなう卵管の炎症

・卵墜性腹膜炎:卵墜に伴う腹膜炎です。

・卵管蓄卵材症:卵の材料が卵管の中に蓄積しておなかが大きくなり、卵墜性腹膜炎や卵管炎を伴う状況です。

 

以上を踏まえてご家族の皆さんにお願いがあります。

産卵をしていること自体がすぐ異常と言うことではありませんが、もし現在産卵をしているのであればお早めにご相談ください。発情、産卵を予防するもしくはサポートをすることにより、多くの病気は予防ができます

症状が進んでからでは治療が困難になるケースも少なくありません。是非発情・産卵に伴うトラブルの予防をしましょう。

 

こんなことが当てはまればお早めに診察を受けて下さい

・定期的に産卵が続いている

・産卵の前後で調子が悪い

・文鳥で産卵前後からびっこが認められる

・おなかの一部が出っ張っている

・産卵を以前していたが、おなかがだんだん大きくなってきた

・産卵した卵がやわらかい。非対称な形。小さい。血液が付着していた。

・尿や便に血液が混じる

・おしりから赤い物がぶら下がっている

 
下に行くほど緊急性が高くなります。様子を見ず、早急に病院にて診察を受けて下さい。

鳥の発情は冬は1月~4月くらいまでがピークです。この期間を安全に過ごすためにもこまめな検診と発情予防をしていきましょう。

2011年12月24日 (土)

WEBSHOPを開始いたしました

当院HPのトップページのメニュー欄にWEBSHOPの記載が地味に載りましたが皆さんお気づきになったでしょうか?(笑)

題名に書きましたように、WEBSHOPを開始いたしました。犬猫用のサプリ、用品や処方食、鳥さん・フェレットさん・ウサギさん・ハムスターさんなどの保温器具などをインターネット経由で購入できます。

また、処方食の購入経過などは病院でも把握することができ、サポートもできますので安心です。

当院おすすめのフードや用品は市販ではなかなか購入できないものなどがあります。同様のページは他の病院さんにもありますが、特に鳥・ハムスター・ウサギ・フェレットの掲載商品に関して問題有りそうな商品は省いています。もし、疑問に思われる商品などがありましたら、ご連絡ください。

購入には登録が必要なことと処方食については当院からパスワードをお教えいたしますのでそちらを聞いてください。

送料は無料となります。お支払いは代引きのみとなります。代引き手数料がかかりますが、次回診察時に代引きの用紙を持ってきていただければ手数料分を次回診察費用から差し引きいたします。

わからないことなどはスタッフにお聞きください。

滝沢犬猫鳥の病院 WEBSHOP

http://takizawa.doubutsunavi.jp/

2011年11月21日 (月)

休診日の診察について

院内でもアナウンスしておりますが、休診日にも獣医師は出勤しておりますので、診察は可能ですのでご利用ください。

休診日に具合が悪くなって診察をご希望の方は下記の要領で予約をお願いいたします。

*診察時間が限られております。様子をみないで早めに受診しましょう。

1.電話をいただきます。(当日は9時~12時、16時~17時)

  12時~16時や、時間内でも処置などで電話に出られないときなどは留守番電話になりますので、診察券番号、お名前、電話番号、ご用件のメッセージをおいれください。

2.診察時間の予約(9時~12時、16時~18時)をしていただきます。

3.予約時間少し前にご来院ください。

4.診察

スタッフが休診日は少ないため、緊急の処置などが入ると、ご予約をいただいていても待っていただくことがございますのでご了承ください。

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